変な日本語

慇懃無礼という言葉があります。
丁寧すぎてバカにしている無礼さ、といったらよいでしょうか。
単純に勘違いしてへんな敬語を使っている人もいます。
そんな敬語に出会うと、ちょっとイラっとする自分に気づきます。怒って注意するほど悪くはないけど、教えてあげるほど親しくもない、そんな変な敬語。

「お見知りおきください」
これ自体は普通の日本語です。
意味としては、「初めまして、これからよろしくね、私のこと覚えておいてね」という感覚です。ですから、物事や出来事について、この案件の中身を把握しておいてください、という意味で使われているのを見たときは、
「???」
ギャグ?いや、この資料読んでおけって意味だよな〜と、あたまが混乱しました。こう書いた方は、どこかで間違えてインプットしてしまったのでしょうね。


「恐れ入ります」
これ自体は普通の日本語です。
意味としては、字のごとく、自分より目上の方に対して恐れ多い、という意味です。ですので、目上の方に声をかけるときや、目上の方が何かを教えてくれた時に使うセリフです。その場面を想像すると、「すみません」と声をかけたり、教えてもらって「申し訳ありません」という言葉と言い換えられそうな気がしてしまうのが間違いの元。「恐れ入ります」を謝罪の意味で使っている方がいます。しかし!これは謝罪の意味はまったくありませんから、本来謝ってもらいたい気持ちの場面で、相手が丁寧に謝罪したつもりで「恐れ入ります」と言うと、イラっとします。それ、謝ってないから!申し訳ありませんって言えないのかな?と。


「いつもお世話になっております」
初めての問い合わせメールに、定型文でこう返されると、いや、まだ世話になってないし、と言い返すおじさまを何度も見ています。
会話として、やはり変ですよね。


「〜〜様はおりますでしょうか」
よく耳にしますが、「おる」は自分のことをいう謙譲語ですので、下げられた感じがうっすら伝わる典型的な間違い敬語です。こう声をかけられると「はい、ここにおりますけど?何か?」と答えたくなってしまいます。本来は「〜〜様はいらっしゃいますか」と声をかけ、「はい、ここにおります」と答えるのが美しいですね。関西方面の方言として「おる」が謙譲語ではなく、「いる」という平常態の場合があるので、「この人なまってるなー」と感じることもあります。


敬語なのに敬意が伝わらない、こんな残念なことはありません。
もう少し、自然に敬意が伝わる敬語をみなさん話せるよう、慣れていけるといいですね。


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